ハクオロ - 日本語:小山力也、英語:ジョン・グレミリオン
■学校きっての問題児
大怪我をして倒れていた所をエルルゥ達に助けられる。
助けられる以前の記憶を失っており、なぜか外すことの出来ない仮面を着けている。
ヤマユラの村人達に獣のような耳や尻尾がある事や、農作に有用な化学肥料や製鉄、薬品の調合などの高度な専門知識を自身が持っている事に疑問を持ち、自分自身とそれを取り巻く世界に感じる微妙な齟齬を訝しみつつも、おおらかで穏やかな村の雰囲気に徐々に馴染み、そこでの暮らしを受け入れていく。
「ハクオロ」とは、トゥスクルの計らいでエルルゥ達の実父から借りうけた名前である。
自らの胸の内や悩みは人に話さず自分で解決する傾向にあり、それでいて大抵の逆境は自力でどうにか出来てしまうという難儀な性をしているが、それでも安定した人格者であり、宿命から逃げない人物。
クッチャ・ケッチャがトゥスクルに侵攻してきた際のオリカカンとのやり取りで、オリカカンの「大義は我にあり」という侵攻を正当化する言葉に対して、「戦にそんな綺麗事は存在しない!」と一喝していたりなど、決して戦(いくさ)を美化したり正当化しようとせず、むしろ避けるべきものと考えているようである。
酒や釣りが好きで、時間が空いた際などによく嗜んでいる。
エルルゥやアルルゥをはじめとした、自身が大切にしている人たちと過ごす何気ない時間を何より大切にしている。
戦、そして自身の正体に対する疑問など、様々なことに悩み苦しみながらも、エルルゥ、アルルゥをはじめとした多くの人たちに支えられ助けられ、自身の想いを貫き通してゆく。
その正体は遥か過去から存在する神の如き存在『力のある者』。人間達からウィツァルネミテアと呼ばれ崇められる存在である。ハクオロはその力のある何かの半身が顕現した姿、「空蝉」である。